デルフトの家の中庭
画家 ピーテル・デ・ホーホ →The Courtyard of a House in Delft / ロンドン・ナショナル・ギャラリー
古い煉瓦、差し込む光、つながれた手。中庭が人の居場所になる。
何が描かれているか
女中が小さな子の手を取り、中庭の段差のそばに立っています。左の通路にはもう一人の女がいて、外の通りを見ています。その人は子の母親とも考えられますが、人物の名前や関係は確定していません。手前には箒と桶が置かれ、家を整える仕事の気配が残ります。
作品の見どころ
左のアーチや敷石はきっちりした線で描かれ、右では蔓や古びた壁、木の板が少し不揃いに重なっています。整った建物と使い込まれた物が隣り合うため、家の長い時間まで感じられます。暗い通路の先の明るさも、この囲まれた中庭を外の町へつないでいます。
制作背景
1658年のデルフト時代を代表する作品です。ナショナル・ギャラリーは、実在の家族を写した肖像ではなく、家庭を支える女性の役割を理想化した場面と説明しています。生活を細かく描く巧みさと、当時望まれた家庭像を重ねた絵として見ることができます。
出典・画像について
画像:Pieter de Hooch《デルフトの家の中庭》/デルフトの家の中庭 — Pieter de Hooch / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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