1660〜61年頃
30〜32歳頃

母親の務め

画家 ピーテル・デ・ホーホ →
A Mother Delousing her Child’s Hair, Known as ‘A Mother’s Duty’ / アムステルダム国立美術館
母がのぞくのは子どもの髪。小さな世話と、扉の向こうの光を描く。

何が描かれているか

母親が子を前に座らせ、その髪を丹念に調べています。しているのは、しらみを取るための頭の手入れです。祈りや勉強の場面ではなく、毎日の世話そのものが絵の中心になっています。右手前の木製の椅子も、幼児用の便器を備えた椅子です。

作品の見どころ

母子の後ろには箱型の寝台、壁の下には青い絵付けのタイルがあります。左の犬から開いた戸口へ目を向けると、奥の部屋と庭に明るさが広がります。手元の細かい作業と、外まで届く長い眺めが、一枚の中で釣り合っています。

制作背景

「母親の務め」という通称を持つこの作品は、家庭の世話を描くデ・ホーホの代表作です。所蔵館の現行記録は1660〜61年頃としています。母親を立派な人物として大きく描くのでなく、日々のしぐさを光と空間の中に置くことで、その仕事を見せています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
アムステルダム国立美術館
目録番号
SK-C-149

出典・画像について

画像:Pieter de Hooch《母親の務め》/母親の務め — Pieter de Hooch / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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