水差しをのぞく子どもの横で、家の奥と表へ二つの道が開く。
何が描かれているか
女中が水差しを傾け、幼い子に中を見せています。子どもは長い服を着ていますが、当時は幼い男児もこのような服を着ました。服に付いたひもは、歩き始めの子を大人が支えるためのものです。何気ないやりとりの中に、今とは違う育児の道具が残されています。
作品の見どころ
二人の左には暗い地下室へ下りる入口があり、右には日が差す別室が開いています。右奥の白い光を見てから二人へ戻ると、手前の部屋がずっと薄暗く感じられます。一つの家の中でも光の強さが違うことを、扉と床の境目が教えてくれます。
制作背景
1650年代後半、デ・ホーホは家庭の小さな出来事を描くようになります。この作品では大きな事件を置かず、子どもの好奇心と家の広がりを結び付けました。人物を見る楽しさと、家の中をのぞく楽しさが重なっています。
出典・画像について
画像:Pieter de Hooch《食料室の女中と子ども》/食料室の女中と子ども — Pieter de Hooch / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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