1898年頃
63〜64歳頃

青い踊り子たち

画家 エドガー・ドガ →
Blue Dancers / プーシキン美術館
上げた腕と青い衣装が、画面を循環させる。

何が描かれているか

青い衣装を着た踊り子の姿が四つ集まる。腕を持ち上げたり、背を向けて衣装を直したりし、顔はそれぞれ違う方向を向く。上から見下ろすような構図こうずで、頭、腕、スカートが近い距離に重なる。正面へ向かって同じ振付を踊る場面よりも、舞台に出る準備や身支度の途中を思わせるパステル画である。

作品の見どころ

腕と肩の曲線をたどると、目が人物の周囲を回るように動く。青いスカートには明るい線と暗い色が重なり、薄い布の広がりが見える。背景の黄や緑は青を引き立てつつ、人物の輪郭りんかくへ入り込む。一人の顔だけを主役にするより、重なる体と色のまとまりを見たい。四つの姿の人物同定や、同じ人を繰り返し描いたかはここでは断定しない。

制作背景

プーシキン美術館の現行記録では1898年頃の制作。紙にパステルで描かれた晩年の作品である。ドガの踊り子は、舞台の華やかな場面だけでなく、準備や休憩の体の動きも主題になる。初期の稽古場では広い床と奥行きが目立つが、この絵では近づいた体と鮮やかな色が画面を満たす。同じ主題を長く描き続けた変化を比べてみたい。

作品情報

材質・技法
パステル、紙
所蔵
プーシキン美術館
目録番号
Ж-3273

出典・画像について

画像:エドガー・ドガ《青い踊り子たち》/Edgar Degas / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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