ニューオーリンズの綿花取引所
画家 エドガー・ドガ →Un bureau de coton à La Nouvelle-Orléans / ポー美術館
綿花を扱う仕事場に、ドガの親族も描かれる。
何が描かれているか
白い綿が載る机を囲み、男たちが品質を調べ、帳簿を見て、新聞を読んでいる。手前で綿を手に取る黒い帽子の男性は、ドガの伯父ミシェル・ミュソン。新聞を読むのは弟ルネである。舞台はアメリカのニューオーリンズにある綿花の商いの事務所。働く人とくつろぐ人が同じ部屋に集まっている。
作品の見どころ
机の縁が手前から奥へ斜めに走り、白い綿の列が視線を導く。人物の顔は一斉にこちらを向かず、それぞれの作業や関心へ分かれるため、集団肖像でも日常の途中に見える。黒い服と白い綿の強い対比に加え、机、椅子、窓の間に人物を配置することで、狭い室内に多くの距離が生まれる。奥の小さな顔まで順にたどってみたい。
制作背景
1872〜1873年、ドガが家族のいるニューオーリンズに滞在した時期に結びつく1873年の作品。1878年にポー美術館が購入した。踊り子や競馬だけでなく、近代の仕事場にも向けられた関心が分かる。似た題名の《綿花商人たち》も存在するが、ここで紹介するのは、伯父が手前に座るポー所蔵の《綿花取引所》である。
出典・画像について
画像:エドガー・ドガ《ニューオーリンズの綿花取引所》/Edgar Degas / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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