1877年
43歳頃

バーで稽古する踊り子たち

画家 エドガー・ドガ
Dancers Practicing at the Barre / メトロポリタン美術館
壁のバーに足を上げる二人の稽古を、背後から見る。じょうろまで入れた日常的な室内で、身体を作る反復を描く。

何が描かれているか

二人の踊り子が背を向け、壁のバーへ片足を上げて身体を伸ばす。左下には稽古場の床を湿らせるためのじょうろが置かれる。
舞台の公演ではなく、身体を整える日常的な練習の場面である。踊り子の上半身は画面上部へ寄り、長く伸びた脚と広い壁面が稽古の姿勢をいっそう際立たせる。

作品の見どころ

二人の上げた脚、白い衣装、赤い飾りがほぼ左右対称に繰り返される。完全な鏡写しではなく、腕や身体のかしきが少しずつ違う。
余白の多い壁と小さなじょうろによって、踊り子の身体が仕事場の一部として見えてくる。じょうろの丸い形は小さいが、白い衣装とは異なる日用品として、理想化された舞台像に現実味を加える。

制作背景

1877年頃の作品。油彩ゆさいに加え、パステルなど複数の画材を使い、表面を何度も調整した。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。館の記録では支持体と画材が複合的なため、単純に『油彩画』だけとは表記しない。複数の画材と修正の跡は、軽い一瞬のように見える構図こうずが、繰り返し調整された結果だと伝える。

作品情報

材質・技法
カンヴァスにミクストメディア
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
29.100.34

出典・画像について

画像:Edgar Degasバーで稽古する踊り子たち》/バーで稽古する踊り子たち — Edgar Degas / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-11 確認)
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