1895年頃
60〜61歳頃

踊り子のフリーズ

画家 エドガー・ドガ →
Frieze of Dancers / クリーヴランド美術館
四つの姿を、横に長い帯のような構図こうずで見る。

何が描かれているか

白い衣装の踊り子の姿が、横に長い画面へ四つ並ぶ。腰を折り、足元へ手を伸ばす姿は少しずつ向きが違う。題名の「フリーズ」は、帯のように横へ続く装飾を指す言葉。絵の幅は約2メートルあり、舞台全体を奥まで描くよりも、近くの身振りが横へ連なることを強く感じさせる油彩ゆさい画である。

作品の見どころ

体の傾かしき、腕、スカートの輪郭りんかくを一人ずつ追うと、似た形が少しずつ変わっている。同じ人物を異なる方向から描いた可能性もあるが、四人の別々の人物かどうかは確定しない。背景は素早い筆の動きで作られ、絵の具の垂れや、指でなぞった円形の跡も残る。衣装の柔らかさと、描いた手の動きの両方を見られる点が面白い。

制作背景

1895年頃の晩年作。ドガは同じ姿勢を繰り返し扱い、角度や画材、組み合わせを変えながら研究した。この絵も一回の稽古の記録と決めるより、体の形を並べて比べる構成として見ることができる。初期の《スパルタの若者たち》では集団を物語の中に置いたが、ここでは繰り返す姿そのものが大きな主題になる。年代を離して見比べたい。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
クリーヴランド美術館
目録番号
1946.83

出典・画像について

画像:エドガー・ドガ《踊り子のフリーズ》/The Cleveland Museum of Art
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-29 確認)
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