14歳の小さな踊り子(蝋の原作)
画家 エドガー・ドガ →Little Dancer Aged Fourteen / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
布と毛髪を使った、生前の蝋の原作を見る。
何が描かれているか
少女が顎を上げ、両手を背中で組み、片脚を前へ出して立つ。モデルはバレエ学校の生徒マリー・ヴァン・ゲーテム。紹介するのは、ドガが生前に制作した蝋の原作である。着色した蝋などで作った体に、実物の布や毛髪を組み合わせており、全体を金属で鋳造した像とは素材も見え方も異なる。
作品の見どころ
華やかな舞台のポーズよりも、訓練の合間にじっと立つ姿を思わせる。足先と膝、肩、首の角度を順に見ると、力を抜いたように見える体にも重心の取り方がある。蝋の肌と布のスカートでは、光の当たり方や表面の質感が違う。その違いを隠さず合わせたため、彫刻でありながら実際の衣服を着る人に近い存在感が生まれる。
制作背景
1878〜1881年に制作され、1881年の第6回印象派展で公開された。生々しい姿と素材の使い方は当時の評価を分けた。広く知られるブロンズ像はドガの死後に鋳造されたもので、ここでは区別している。また衣装などには後の変化があるため、現在の姿が展示当初を完全に保存するとは言えない。素材と制作時期を合わせて見ることが大切である。
作品情報
材質・技法
着色した蜜蝋、粘土、金属の芯、毛髪、布など
出典・画像について
画像:エドガー・ドガ《14歳の小さな踊り子(蝋の原作)》/Courtesy National Gallery of Art, Washington
所蔵館が公開した個別CC0画像。全景を保ちWebPへ縮小。 蝋の原作の写真。像と木の台座を残し、周囲の撮影余白を表示上で減らしています。撮影全体へも切り替えられます。
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