1870年頃
35〜36歳頃

オペラ座のオーケストラ

画家 エドガー・ドガ →
L’Orchestre de l’Opéra / オルセー美術館
舞台を支える演奏者を、観客より近い位置から見る。

何が描かれているか

黒い服の楽団員が手前に集まり、その上に明るい衣装の踊り子たちが見える。中央でファゴットという低音の木管楽器を吹くのは、ドガの友人デジレ・ディオー。通常の客席からの眺めより、舞台の前にくぼんだ演奏席へぐっと近づいている。踊り子の上半身は画面の上端で切れ、顔までは見えない。

作品の見どころ

手前の頭、楽器、譜面台は密集する一方、上の舞台には明るい脚と衣装が広がる。黒と白の対比が二つの場所を分け、低い演奏席と高い舞台の関係を感じさせる。まずディオーの横顔と楽器を見てから、上の踊り子へ視線を移したい。舞台の主役を端で切ることで、普段は目立ちにくい演奏者が画面の中心になる。

制作背景

1870年頃、ディオーのために制作された油彩ゆさい画。ドガとオペラ座の関わりには、踊り子を観察することに加えて音楽家との親交もあった。この絵は楽団員の肖像と舞台の場面を組み合わせている。華やかな演目が見える場所と、それを音で支える仕事の場所を一枚に収めた構成として、後の稽古場や舞台袖そでの絵と比べてみたい。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 2417

出典・画像について

画像:エドガー・ドガ《オペラ座のオーケストラ》/Edgar Degas / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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