クリスティーヌとイヴォンヌ・ルロルと写る自画像
画家 エドガー・ドガ →[Self-Portrait with Christine and Yvonne Lerolle] / メトロポリタン美術館
友人の娘たちと自分を、写真の中に配置する。
何が描かれているか
左で椅子にもたれるドガと、白い服を着たクリスティーヌ、イヴォンヌ・ルロルが写る。二人は友人の画家アンリ・ルロルの娘たち。壁の絵、家具、カーテンも入った室内で、中央の人物は体をひねり、右の人物はこちらへ顔を向ける。絵画ではなく、銀を含む感光材を用いて紙に像を作った写真の印画である。
作品の見どころ
黒い服のドガに対し、二人の白い袖やスカートが明るく浮かぶ。左の横顔、中央の斜めの体、右の正面顔を順に見ると、人物を同じ向きにそろえない配置が分かる。絵画の集団肖像と比べると、写真でも体の方向と光の差が構図を支えている。下の台紙には名前の書き込みがあり、写真部分とそれを支える紙の全体は切り替えて確認できる。
制作背景
所蔵館は撮影時期を1895〜1896年頃と推定している。ドガは1895年頃から写真に熱中し、知人にポーズを取ってもらって画面を作った。ふとした訪問の様子を無準備に撮ったと決めることはできない。動きを描く画家にとって、写真も配置を試す手段になったと見ると、肖像画、素描、版画とは異なる取り組みが見えてくる。
出典・画像について
画像:エドガー・ドガ《クリスティーヌとイヴォンヌ・ルロルと写る自画像》/The Metropolitan Museum of Art
所蔵館が公開した個別CC0画像。全景を保ちWebPへ縮小。 初期表示は写真の印画部分。書き込みを含む台紙全体にも切り替えられます。
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