何が描かれているか
右側では踊り子が腕を上げて動きを合わせ、左では別の踊り子たちが待ち、体を休めている。舞台を斜め上から見下ろすため、足元や広い床もよく見える。華やかな本番の踊りだけを中心にした絵ではなく、舞台で練習を続ける人たちの異なる姿勢を、一つの場面の中に組み合わせた油彩画である。
作品の見どころ
茶色や灰色を中心にした画面では、衣装の白と細い輪郭が動きを伝える。右の整った腕の並びに対し、左には座る、背を曲げるといったばらばらの姿勢がある。床の広い部分は二つの集団を離すと同時に、舞台全体の奥行きを作る。踊っていない人物にも目を向けると、一つの稽古に休憩や待機の時間が重なる様子が見えてくる。
制作背景
1874年に制作され、同年の第1回印象派展へ出品されたオルセー美術館の作品。薄く塗った絵の具は年月とともに透明度が増し、修正された脚などの跡が見える。偶然の一瞬のように見えても、描き直しを含む制作の過程が残る。同じような題名の別作品があるため、ここでは油彩のRF 1978という記録に合わせている。