何が描かれているか
左に少女たち、右に裸身の少年たちが集まり、その間には運動のための空間が開く。奥では大人の一団が若者を見守り、さらに遠くに町と山が続く。主題は古代ギリシアのスパルタ。古代の著述家プルタルコスが記した若者の教育に結びつく場面で、少女が少年に挑みかかる身振りが目を引く。
作品の見どころ
伸ばした腕や曲げた膝をたどると、左右の集団が互いに応じるように組まれている。一人ずつ体の向きが違うため、横に並ぶ人物にも動きが生まれる。少女の挑発を求愛の場面と見る解釈もあるが、意味を一つに決める必要はない。整った古代の物語と、少し落ち着かない若者の表情を合わせて見たい。
制作背景
1860年頃、20代のドガが取り組んだ歴史画。踊り子やパリの生活を描く前から、人体の姿勢と集団の配置を研究していたことが分かる。同じ主題の初期の案はシカゴに残り、本作とは構成が異なる。ドガはこの絵を生涯手元に置き、後に顔などを描き直した。最初の完成時だけに固定された作品ではない。