1876〜1877年頃
41〜43歳頃

エトワール(舞台の踊り子)

画家 エドガー・ドガ →
Ballet, dit aussi L’Étoile ou Danseuse sur scène / オルセー美術館
明るい踊り子と、薄暗い舞台袖そでの対比を見る。

何が描かれているか

白い衣装の踊り子が腕を広げ、片脚で立つ。舞台を上から見たような位置から、顔や胸元、広がるスカートを見渡せる。奥の舞台袖にはほかの踊り子の姿や黒服の人物が残る。一般に《エトワール》と呼ばれる作品で、題名のフランス語は「星」を意味し、舞台で注目される踊り子を連想させる。

作品の見どころ

中央の白い衣装は明るく浮かび、奥の人影は暗い色の中に溶け込む。腕と脚が開く方向をたどると、踊り子の体が画面の斜めの流れを作っている。背景を細かく描き切らず、衣装には柔らかな色を重ねることで、光と動きの違いが際立つ。黒服の人物を誰かと決めるより、明るい舞台と暗い袖の距離を見てみよう。

制作背景

現行のオルセー美術館の記録では1876〜1877年頃の制作で、1877年の印象派展に出品された。版に描いた絵を紙へ写す「モノタイプ」の上にパステルを重ねている。モノタイプは主に一枚の像を得る版画はんがで、写った暗い調子と描き足した色を組み合わせられる。油彩ゆさいの踊り子と比べると、画材の違いも見どころになる。

作品情報

材質・技法
パステル、モノタイプ、紙
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 12258

出典・画像について

出典:オルセー美術館 公式作品記録(2026-09-29 確認)
画像:エドガー・ドガ《エトワール(舞台の踊り子)》/Edgar Degas / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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