1827年
29歳頃

サルダナパールの死

画家 ウジェーヌ・ドラクロワ
La Mort de Sardanapale / ルーヴル美術館
敗北を前にした王が、自分の財産と人々の破壊を命じる。赤い寝台を中心に身体、布、馬、宝石がぶつかり、画面全体が混乱のうずになる。

何が描かれているか

赤い寝台の王サルダナパールは、画面左上から破壊を見下ろす。兵士たちは人や馬を殺し、宝物、布、身体が斜めに重なる。
敗北を悟った古代の王が、敵に奪われる前に自分の所有物すべてを滅ぼす物語。バイロンの戯曲など文学から想像された場面である。王の寝台だけが比較的安定し、そこから下へ向かう人物や馬は互いに重なっている。

作品の見どころ

赤い寝台から右下へ、身体と物が雪崩れる斜線を追おう。中心を一人に固定せず、混乱そのものが構図こうずになっている。
肌、布、金属、馬の表面が異なる筆触で描かれる。豪華さと暴力が分かれず、同じ色彩の豊かさの中にある。最初に王を見てから右下へ斜めに進むと、彼が命令する破壊を遠くから眺める位置にいると分かる。

制作背景

1827年に制作され、翌年のサロンで強い批判を受けた。整然とした歴史画の規則から外れた混雑と色が、当時の評価を分けた。
ここで掲載するのはルーヴル美術館所蔵の大作。小型の別版もあるため、同名作品を画像だけで同一視しない。批判された事実と現在の評価を混ぜず、1828年のサロンで構図や色が議論を呼んだ経緯けいいとして捉える。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ルーヴル美術館
目録番号
RF 2346

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録2026-09-11 確認)
画像:Eugène Delacroixサルダナパールの死》/サルダナパールの死 — Eugène Delacroix / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-11 確認)
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