1308〜1311年
55歳頃

生まれつきの盲人の治癒

画家 ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ
The Healing of the Man Born Blind / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
左の杖を持つ男性からキリストの指へ目を移し、次に右端の立像を見ると、原因と結果を短い距離で読める。形のよく似た衣が、二人が同一人物だと知らせる。

何が描かれているか

左でキリストが盲人の目へ手を伸ばし、背後に弟子たちが並ぶ。右端には視力を得た同じ男性が小さくもう一度描かれ、杖を持たず目を開いて立つ。
一枚の中に治癒の前後を同時に示す「異時同図」の方法が使われる。建物の壁と入口は人物群を区切り、出来事の場所と視線の進行方向をつくる。

作品の見どころ

左の杖を持つ男性からキリストの指へ目を移し、次に右端の立像を見ると、原因と結果を短い距離で読める。形のよく似た衣が、二人が同一人物だと知らせる。
建物は現代の一点透視図法には従わないが、屋根、壁、入口の角度が町の奥行きを作る。人物を金地に浮かべるだけでなく、物語が起きる舞台を組み立てようとしている。

制作背景

1308〜1311年の《マエスタ》裏面プレデッラに属し、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーにある。美術館はデザインをドゥッチョ、実制作には助手の関与があると説明する。
工房制作の可能性を隠して「すべて本人の手」と断定しないことが重要である。大祭壇画さいだんがは多数の場面を短期間で完成させる共同作業でもあり、統一された構想と複数の手が両立していた。

作品情報

材質・技法
テンペラ・金、板
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
位置づけ
左の杖を持つ男性からキリストの指へ目を移し、次に右端の立像を見ると、原因と結果を短い距離で読める。形のよく似た衣が、二人が同一人物だと知らせる。

出典・画像について

出典:ナショナル・ギャラリー 作品記録2026-09-14 確認)
画像:Duccio di Buoninsegna生まれつきの盲人の治癒》/生まれつきの盲人の治癒 — Duccio di Buoninsegna / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
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