1312〜1315年頃とされる(年代に不確実性)
57〜60歳頃

聖母子せいぼしと聖ドミニクス、聖アウレア(三連画)

画家 ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ →
The Virgin and Child with Saint Dominic and Saint Aurea, and Patriarchs and Prophets / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
左右の扉と上部の人物を合わせて見ると、聖母子像を持ち運ぶ仕組みが分かる。

何が描かれているか

中央で聖母が幼子おさなごキリストを抱き、左には白い衣と黒い外套の聖ドミニクス、右には十字架を持つ聖アウレアが立つ。三連画とは、中央と左右の三つの部分からなる絵である。
左右の扉は内側へ折り畳み、聖母子の画面を覆う。上の尖った部分にはダヴィデ王や預言者たちが描かれ、扉を閉じてもここは隠れない。館は旅先の個人の祈りに使った可能性が高いとする。

作品の見どころ

幼子は母の白いヴェールをつかみ、顔を見上げる。聖母は長い指で子の足元と身体を支える。大聖堂の巨大な祭壇画さいだんがとは違い、近くで見たくなる小さな手の動きが中心にある。
中央の濃い青、左の白と黒、右の桃色を比べると、三つの区画が色でも分かれる。上部の人物は巻物を持ち、聖母子を囲む天使の手も小さく動く。枠の形と人物の関係をたどりたい。

制作背景

館は1312〜1315年頃とするが、年代に不確実性を示す。卵テンペラで板に描かれた作品で、板の材はおそらくポプラとされる。《マエスタ》の断片ではない。
館は、枢機卿すうきけいニッコロ・デリ・アルベルティーニ・ダ・プラートのために作った可能性を指摘する。彼の所属する修道会と任地に関わる二聖人が選ばれたという説明で、注文主の確定とは区別する。

作品情報

材質・技法
卵テンペラ、板(おそらくポプラ)
寸法
中央板 61.4 × 39.3 cm(枠・上部・台座を含む)
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG566
位置づけ
左右の扉を閉じて運べる小型の三連祭壇画
寸法の範囲
61.4 × 39.3 cmは中央板の寸法。開いた三連画全体の幅ではない。

出典・画像について

画像:Duccio di Buoninsegna《聖母子と聖ドミニクス、聖アウレア(三連画)》/聖母子と聖ドミニクス、聖アウレア(三連画) — Duccio di Buoninsegna / Web Gallery of Art / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-07 確認)
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