1504年
33歳頃

アダムとエヴァ(銅版画はんが)

画家 アルブレヒト・デューラー →
Adam and Eve / メトロポリタン美術館
暗い森を背に立つ二人。肌と樹皮、足元の動物を、線の密度から見比べられる銅版画です。

何が描かれているか

裸の男女が、暗い森を背にして立っています。左がアダム、右がエヴァで、中央の木には蛇が巻きついています。足元の猫や兎、木陰の動物、左上の鳥まで、二人を囲む生き物が細かく描かれています。
題材は聖書にあるアダムとエヴァの物語です。二人はわずかに向き合い、枝や果実に手を伸ばしています。大きく明るい肌と、小さく暗い森の形を交互に見られる画面です。

作品の見どころ

体重を支える脚と、力を抜いた脚を見比べてください。肩や腰も同じ高さではなく、体に緩やかな動きがあります。所蔵館は、この姿勢を理想的な人体の形を探る試みと結びつけています。
皮膚の丸みは細い点や線で、樹皮は深い筋で表されています。色を使わなくても材質の違いが見えるところです。足元へ視線を下げると、動物の毛の描き方も比較できます。

制作背景

一五〇四年の銅版画です。金属板に道具で溝を刻み、インクを紙へ写すエングレーヴィングで作られました。左上の札には、作者名と制作年が入っています。
同じ題材の絵でも、ここでは森と人の肌を線の密度で分けています。全体の左右の釣り合いから細部へ進むと、人物の形を整える仕事と、自然を描き分ける仕事を一緒に見られます。

作品情報

材質・技法
銅版画(エングレーヴィング、紙)
寸法
25.1 × 20 cm
所蔵番号
19.73.1

出典・画像について

画像:Albrecht Dürer《アダムとエヴァ(銅版画)》/The Metropolitan Museum of Art, New York
画像の出典 / CC0(画像情報:2026-10-01 確認)
所蔵館が公開した個別画像のCC0表示と利用条件を確認しています。
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