1504年
32〜33歳

東方三博士とうほうさんはかせの礼拝

画家 アルブレヒト・デューラー
Adoration of the Magi / ウフィツィ美術館
宝石のような細部を追っても、人物の三角形と遠景への道によって全体へ戻れる。細密さと大きな構成が両立する。

何が描かれているか

廃墟の前に聖母マリアが幼子おさなごキリストを抱き、最年長の王がひざまずいて贈り物を差し出す。後ろの二王は豪華な衣装を着て待ち、右端には旗を持つ従者が立つ。
手前には石、植物、虫が置かれ、人物の間から道と水辺、城のある山地が遠くへ続く。聖書の出来事が、観察できる物と広い風景をもつ世界の中で起きている。

作品の見どころ

宝石のような細部を追っても、人物の三角形と遠景への道によって全体へ戻れる。細密さと大きな構成が両立し、近くで見る楽しさと離れて見る安定がある。
王たちの服、金属の器、石、髪は異なる筆づかいで表される。一方、聖母の赤と青、ひざまずく王の身体が中央を固め、細部がばらばらになるのを防いでいる。

制作背景

ウフィツィ美術館は1504年作、板に油彩ゆさいとして所蔵する。画面には制作年とデューラーの組み合わせ文字があり、北方の観察とイタリア美術への関心が交わる時期の作品である。
王の一人には画家自身の面影を見る解釈もあるが、人物同定は断定しない。確かに見えるのは、異なる年齢と出自を示す三王を、衣装、姿勢、贈り物で区別していることである。

作品情報

材質・技法
油彩、板
所蔵
ウフィツィ美術館
位置づけ
人物の衣装や贈り物を細かく描きながら、遠景まで続く空間にまとめる。北方の細密さとイタリアで学んだ構成が出会う。

出典・画像について

出典:ウフィツィ美術館 作品記録2026-09-22 確認)
画像:Albrecht Dürer東方三博士の礼拝》/東方三博士の礼拝 — Albrecht Dürer / Wikimedia Commons / Uffizi Galleries
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-22 確認)
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