1506年
35歳頃

薔薇冠の祝祭

画家 アルブレヒト・デューラー
The Feast of the Rose Garlands / プラハ国立美術館
大勢の人物を左右に積み重ねながら、中央の聖母子せいぼしと薔薇の冠へ視線を集める。祝祭と秩序が同時に見える。

何が描かれているか

玉座の聖母マリアと幼子おさなごキリストが、教皇と皇帝へ薔薇の冠を授ける。天使たちも周囲の人々へ冠を運び、音楽を奏でる天使が玉座の足元に座る。
左右には聖職者、市民、商人らが密集し、右奥ではデューラー自身が紙を持って立つ。人々の頭上から、木々と山のある明るい風景がのぞく。

作品の見どころ

大勢の人物を左右に積み重ねながら、中央の聖母子と薔薇の冠へ視線を集める。祝祭のにぎわいと、左右の人物群を整える秩序が同時に見える。
白い薔薇、赤い衣、金の飾りが画面の各所で繰り返される。右奥の画家は群衆から少し離れており、制作年と出身を記す紙によって作品の作者であることを示す。

制作背景

デューラーは1506年、ヴェネツィアのサン・バルトロメオ教会のために本作を制作した。プラハ国立美術館の記録は、1606年に皇帝ルドルフ2世の収集品となった来歴を伝える。
作品は長い年月に損傷と加筆を受け、現在の見え方には19世紀の修復も大きく関わる。美術館の技術調査は、画面のおよそ5分の1に当時の補彩があると報告している。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、板
所蔵
プラハ国立美術館
位置づけ
ヴェネツィアで制作され、画家自身も右奥に姿を見せる。多数の人物と風景を大きな祭壇画さいだんがへ統合した。

出典・画像について

画像:Albrecht Dürer薔薇冠の祝祭》/薔薇冠の祝祭 — Albrecht Dürer / Wikimedia Commons / National Gallery Prague
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-22 確認)
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