黙示録の四騎士
画家 アルブレヒト・デューラー →Four Horsemen of the Apocalypse, from “The Apocalypse” / メトロポリタン美術館
剣、弓、秤を掲げた騎士が押し寄せる。木版の黒い線と白い隙間が、重なった馬の動きを見せます。
何が描かれているか
四人の騎士が、馬を重ねるようにして右へ押し寄せています。剣を高く掲げる者、弓を構える者、秤を持つ者がいます。馬の足元では人々が倒れ、左下には大きく口を開けた怪物が見えます。
題材は聖書の「黙示録」にある、災いをもたらす四騎士の場面です。上の天使から下の人々まで画面が詰まり、遠くから眺めるだけでも、押し合う形の激しさが伝わってきます。
作品の見どころ
馬の首と騎士の腕を一組ずつ追ってみてください。体が大きく重なっていても、白く残した面が輪郭を分けています。背景を横に走る線と、斜めに突き出す剣が、違う方向の力を作ります。
左下の口と、前へ出た馬の脚に目を移すと、人々が逃げる場所の少なさも感じられます。黒と白だけで、毛、衣服、雲、肌を描き分けている点も見どころです。
制作背景
これは一四九七年から翌年頃の木版画です。木版画は、木の板を彫り、残した凸部にインクを付けて紙へ写す技法です。細い白い隙間にも、彫る仕事を想像できます。
ここではメトロポリタン美術館が所蔵する一枚の刷りを掲載しています。同じ図柄でも、刷られた時期や紙の余白は一枚ごとに違います。絵の外周と下の画家の印も一緒に見てください。
出典・画像について
画像:Albrecht Dürer《黙示録の四騎士》/The Metropolitan Museum of Art, New York
所蔵館が公開した個別画像のCC0表示と利用条件を確認しています。
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