1513年
41〜42歳

騎士と死と悪魔

画家 アルブレヒト・デューラー
Knight, Death, and the Devil / メトロポリタン美術館
騎士は死と悪魔が近づいても、岩道を進み続ける。

何が描かれているか

鎧を着た騎士が馬で険しい道を進む。右には砂時計を持つ死の像、後ろには角のある奇怪な姿が見える。犬も馬の足元を歩く。
行く手は明るく開けていない。岩と木が道を狭め、人物たちが近い距離に集まるため、騎士の前進がいっそう強く感じられる。

作品の見どころ

馬の筋肉、甲冑の金属、岩のざらつきが細い線だけで描き分けられる。背景の密度を追うと、小さな紙の中に広い空間が生まれている。
題名にある「死」と「悪魔」は道中の脅威として描かれるが、騎士が何者でどこへ行くのかを一つの答えに決める必要はない。

制作背景

メトロポリタン美術館は1513年の銅版画はんがとして記録する。刷られた紙の作品であり、油彩ゆさいの板絵や祭壇画さいだんがと同じ材料の絵ではない。
翌1514年の《メランコリア I》と並べると、デューラーが版画で物語や思考をどう違う形にしたか分かる。二枚を一つの連作れんさくと断定する説明はここでは避ける。 遠景には城らしい建物も見えるが、騎士がそこを目的地としているとまでは資料から断定できない。画面の細部と物語の解釈を分けて読む。

作品情報

材質・技法
銅版画
所蔵
メトロポリタン美術館
位置づけ
デューラーの精密な彫版と寓意的な構成を示す代表的な版画。

出典・画像について

出典:www.metmuseum.org 所蔵・研究機関の記録2026-09-22 確認)
画像:Albrecht Dürer騎士と死と悪魔》/騎士と死と悪魔 — The Metropolitan Museum of Art
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-23 確認)
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