後ろ姿と窓枠を通して、暗い室内から明るい外へ目を向ける。
何が描かれているか
緑色の長い服を着た女性が、窓から外を見ている。顔は見えず、まとめた髪と背中、服のひだが目立つ。窓の上半分には空と船のマストが見え、下の開いた部分には明るい木々が広がる。
室内は暗く、幅広い床板と壁、窓枠が描かれる。窓台の右には小さな瓶が二つあるが、目立つ家具はない。外の淡い青や緑に対して、内側の褐色が画面を大きく囲んでいる。
作品の見どころ
縦横の窓枠は、画面をいくつもの四角い面に分ける。そこへ女性の丸い頭や服の柔らかな曲線が重なる。建物の直線と身体の形を比べると、簡素な室内でも変化があることが分かる。
後ろ姿なので、女性が何を考えているかは決められない。見る人もその背後に立ち、窓の向こうへ視線を向けることになる。暗い近景と明るい遠景の間を、人物がつないでいる。
制作背景
1822年に制作され、同年のドレスデンの美術アカデミー展に出品された。館は女性を画家の妻カロリーネとし、場所をアトリエ、窓の外をエルベ川の対岸のポプラと説明している。
二人の結婚から四年後に描かれた小さな油彩画である。室内から外へ見る場面も、フリードリヒの風景表現に含まれる。山頂に立つ人物の絵と比べると、窓が視野の広さを限定する働きに気づく。
出典・画像について
画像:Caspar David Friedrich《窓辺の女性》/Staatliche Museen zu Berlin, Alte Nationalgalerie / Jörg P. Anders
提供画像の全範囲を保持して掲載。原作品と忠実な複製の権利判断には法域差があります。
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