何が描かれているか
若いロバート・アンドリューズが樫の木にもたれ、妻フランシスがベンチに座る。夫は猟銃を持ち、足元には猟犬がいる。夫妻の右側には刈り取られた畑と家畜、遠い丘が広がる。
妻の膝には塗り残されたような茶色の部分がある。鳥を置く予定だったとも、別の品を描く予定だったとも考えられるが、確定していない。整った服と農地の細部が、その空白を目立たせる。
作品の見どころ
夫妻を中央に置かず左へ寄せ、画面の半分を土地に譲る。二人の肖像、所有地、農業の成果を同時に見せるため、ナショナル・ギャラリーは「三重の肖像」とも表現する。
細い樫の枝、麦の列、雲の流れが右奥へ視線を導く。夫の銃と犬は狩猟の権利を、手入れされた畑は土地経営を示す。自然風景に見えて、社会的な所有関係が組み込まれている。
制作背景
作品は夫妻の結婚直後、1750年頃に描かれた。二人の家はサフォークで近く、結婚は土地と家族の結びつきでもあった。背景には彼らの所有地が描かれたとされる。
風景を美しい背景として楽しめる一方、それを所有し働く人々の関係も考える必要がある。画面に農作業者はほとんど見えず、成果が夫妻の身分を示す側へまとめられている。