何が描かれているか
夕暮れの森で、数頭の牛が浅い水へ入り、右の岸辺で水を飲む。左には女性と子ども、犬、荷を積んだろばが休み、大きな木々が人と家畜を囲む。
暗い前景から中央の明るい空と水面へ道が開く。雲間の光は木の葉、牛の背、流れに触れ、茶、緑、金色を一つの静かな時間へまとめる。
作品の見どころ
木の幹を左右に置き、その間の光へ牛と道を導く。人物は小さいが、赤や青の衣服が目印になり、森の大きさを測る尺度になる。動物と人が争わず、同じ休息に加わる。
葉や水を細部まで固く描かず、曲がる筆触と明暗で表す。近くでは絵具の流れ、離れると木々と水が現れ、肖像画で磨いた軽い筆が風景にも生かされている。
制作背景
作品は1777年以前に描かれ、同年ロイヤル・アカデミーへ出品された。ナショナル・ギャラリーは、ゲインズバラが所有したルーベンスの風景画との関係を指摘する。
ルーベンスの構成を参照しながら、劇的な嵐や移動ではなく、夕方の水辺へ置き換えた。特定の場所の記録より、木、人、家畜、光を組み合わせた理想的な田園風景である。