1888年
39〜40歳頃

アルルの女たち(ミストラル)

画家 ポール・ゴーギャン →
Arlésiennes (Mistral) / シカゴ美術館
公園の女性たちを、斜めの道と強い色で囲む。ファン・ゴッホと暮らしたアルルの時期にも、独自の構図こうずを探っていた。

何が描かれているか

公園の道に四人の女性がいて、手前の二人は暗い衣服とショールを身に着ける。二人の顔の前には大きな茂みがあり、奥の人物は木々の間を歩いている。右下の赤い柵と、黄色い円錐えんすいのような形が目を引く。題名のミストラルは南フランスの強い風で、前の女性たちは口元を覆うような姿で描かれている。

作品の見どころ

道や柵の斜めの線をたどると、景色が少し傾かしいたように見える。人物の周囲には青、緑、黄の大きな面が置かれ、自然な奥行きより色の組合せが強く感じられる。木や茂みが顔の近くへ迫る配置も特徴だ。穏やかな公園の記録だけでなく、形の重なりが作る落ち着かなさにも目を向けたい。

制作背景

1888年、ゴーギャンがファン・ゴッホとアルルで暮らした時期の作品。シカゴ美術館の解説によると、場所は二人の住んだ黄色い家の向かいの公園である。画中の円錐形は植物を冬の寒さから守る覆いと考えられている。画家たちの共同生活の逸話いつわだけで見るのではなく、当時の街の風景をどう単純化して描いたかも比べられる。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・ジュート布
所蔵
シカゴ美術館
目録番号
1934.391

出典・画像について

出典:Art Institute of Chicago 個別目録(2026-09-30 確認)
画像:ポール・ゴーギャン《アルルの女たち(ミストラル)》/Art Institute of Chicago / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-30 確認)
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