三人の人物を、青い背景と大きな花で囲む。異なる文化のイメージを合わせた画面と、画家が付けた題名を考えたい。
何が描かれているか
縦長の画面に三人の人物が集まる。中央と右には腰を下ろした人物、左には青い服を着た人物がいて、上部には桃色の花が垂れる。右の人物の赤い髪、中央の茶色い身体、左の青い衣服が、それぞれ異なる色のまとまりを作る。背景は深い青で、顔や姿勢はそろわず、人物同士の関係は明確には説明されない。
作品の見どころ
三人の輪郭と、花から下へ続く縦の線を見比べてみよう。鮮やかな色を使いながら、画面には明るい楽園だけではない重さもある。人物の脚や手の形を追うと、普通の集団肖像とは違う姿勢の組合せが見つかる。一人ずつの正体を当てるより、身体と衣服、植物がどう近づけられているかを確かめたい。
制作背景
1902年の油彩で、フォルクヴァング美術館所蔵。同館は、異なる文化や宗教のイメージを画家が組み合わせた場面として解説する。フランス語の題名は日本で「野蛮な物語」と訳されるが、現地の人々の客観的な呼び名ではない。同館も題名の差別的な響きを指摘している。画面の魅力を見ながら、ヨーロッパの画家が他の文化をどう名付け、描いたかも考える必要がある。
出典・画像について
画像:ポール・ゴーギャン《コンテ・バルバール(通称「野蛮な物語」)》/Paul Gauguin / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ比例縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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