1890年
41〜42歳頃

収穫―ル・プールデュ

画家 ポール・ゴーギャン →
Harvest: Le Pouldu / テート(ナショナル・ギャラリー、ロンドンへ貸出)
紫や黄色の畑を横切る道に、収穫する人々と赤い犬を置く。ブルターニュの景色を、強い色の関係で組み立てている。

何が描かれているか

畑の中で人々が働き、手前の道には赤みのある犬がいる。草地は緑だけでなく紫や黄色に分かれ、奥には海の帯と明るい空が見える。画面を横切る道と畑の境が、遠い場所まで視線を導く。収穫の風景ではあるが、農具や作業の手順を詳しく説明するより、人、動物、土地の色を一つの構図こうずへ収めた絵だ。

作品の見どころ

手前の犬と、その周りの地面の色を見比べてみよう。赤い身体は緑や紫に囲まれ、自然な毛色より強く目立つ。広い畑を区切る線は、人々の小さな形とは違う大きなリズムを作る。光の一瞬の印象を細かな筆触で追う描き方から離れ、形と色を選び直して景色の印象を作る方法を読み取れる。

制作背景

1890年、ブルターニュのル・プールデュに関わる作品。テート所蔵で、確認時点ではロンドンのナショナル・ギャラリーへ貸し出されている。同館の解説は、単純化した形や自然から離れた色を組み合わせる描き方を説明する。犬の目や姿は不思議な印象を与えるが、実際の危険な出来事の記録とは限らない。風景に画家の構成が加わることを、細部と全体の両方から確かめたい。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
テート(ナショナル・ギャラリー、ロンドンへ貸出)
目録番号
貸出番号 L709

出典・画像について

出典:National Gallery 個別目録(2026-09-30 確認)
画像:ポール・ゴーギャン《収穫―ル・プールデュ》/Paul Gauguin / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ比例縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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