果実を持つ女性を、青い山と植物で囲む。南の島の神話を、異なる土地の美術の形も使って構成した作品である。
何が描かれているか
裸の女性が低く座り、片手に小さな果実を持っている。身体の周囲には桃色の花、緑の葉、黄色い植物が広がり、奥には青い山がそびえる。顔は横へ向けられ、腕や脚が画面の中で折れ曲がる。人物の姿勢と強い色が中心となり、実際の室内や広い景色の説明は少なくなっている。
作品の見どころ
果実の丸い形と、人物の腕や脚の折れ方を比べてみよう。肌の明暗よりも、大きな輪郭が身体の姿をはっきり示す。青い山と黄色い植物が人物を取り囲み、腰掛ける布の模様も装飾のように重なる。神話の内容を知らなくても、自然な奥行きから離れた色と姿勢が、日常とは異なる場面を作ることが分かる。
制作背景
1892年、タヒチで制作された油彩で、ニューヨーク近代美術館所蔵。アレオイはタヒチの宗教的な集団を指し、この絵には神話的な主題が取り込まれる。同館は、古代エジプトやジャワの美術、フランスの画家ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの作品との関係を示す。既に失われていた集団の儀式を現場で写したという意味ではなく、複数の表現を合わせて作った場面として見る必要がある。
出典・画像について
画像:ポール・ゴーギャン《アレオイの種》/Paul Gauguin / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ比例縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。 出典の2015年掲載版を採用。出典には過剰な彩度を調整したとの履歴があります。サイト側で色補正はしていません。
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