1899年
50〜51歳頃

二人のタヒチの女性

画家 ポール・ゴーギャン →
Two Tahitian Women / メトロポリタン美術館
果物の皿と花を持つ二人の女性を近くから描く。何を差し出す姿なのかを、画家が作ったタヒチ像と合わせて考えたい。

何が描かれているか

二人の女性が並び、左の女性は果物を載せた皿を両手で持つ。右の女性は青い布を身に着け、花を持つ腕を前へ伸ばしている。二人の顔は近いが、視線は少し違う方向を向く。後ろには黄や緑の木々が大きな面で描かれる。上半身と手元を近くに置くことで、身体、果物、花が強く結びついた構図こうずになっている。

作品の見どころ

丸い果物と花の形を見たあと、皿を持つ腕の線を追ってみよう。身体の輪郭りんかくは明確で、背景の色とはっきり分かれる。青い布と黄緑の景色の対比も、二人の姿を前へ押し出す。近くに立つ人物を見やすくする構図だが、実際に誰へ何を贈っているのかまで絵だけで分かるわけではない。

制作背景

1899年に描かれた油彩ゆさいで、メトロポリタン美術館所蔵。同館の解説は、女性、果物、花を組み合わせた画面に、画家が作る楽園のイメージや男性の鑑賞者へ向けた視線が関わることを説明する。現地の女性の日常をそのまま代表する姿と決めつけないようにしたい。既存の《イア・オラナ・マリア》と並べると、手に持つ物や人物の配置が、異なる主題へ変化することも見えてくる。

作品情報

材質・技法
油彩・カンヴァス
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
49.58.1

出典・画像について

出典:Met 個別目録(2026-09-30 確認)
画像:ポール・ゴーギャン《二人のタヒチの女性》/The Metropolitan Museum of Art
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-30 確認)
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