1425年
年齢不詳

オルヴィエート大聖堂の聖母子せいぼし

画家 ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ →
Madonna and Child / オルヴィエート大聖堂
大聖堂の壁に残る、晩年の聖母子像。

何が描かれているか

大聖堂の壁に、玉座に座る聖母と膝の幼子おさなごが描かれる。青い衣は玉座の下まで広がり、絵は建物の一部として残っている。幼子は聖母の膝から少し身を起こし、聖母の青い衣は下の段まで長く垂れる。人物の周囲にはアーチ形の縁があり、玉座の形も壁のくぼみと重なる。画面の欠けや色の薄れも現在の見え方に含まれる。

作品の見どころ

板絵のように運んで展示する作品とは異なり、この聖母子は描かれた壁の中で見る。アーチ形の場所と人物の座り方をあわせて眺めたい。離れた場所に展示された板絵を見るときと違い、壁画では絵の端と建物との境目が重要になる。聖母の衣の青、玉座の金色、灰色の壁を順に見ると、人物のいる場所と大聖堂の空間がつながる。絵だけを切り離して考えにくい作品だ。

制作背景

イタリア文化財総合目録は1425年の作品とし、ウンブリア州の観光案内もオルヴィエート大聖堂の洗礼盤近くに残る壁画と説明する。観光案内は、左側壁の洗礼盤近くにあると記す。洗礼盤はキリスト教の洗礼に用いる水を入れる設備で、この壁画はその近くで見られる。制作年は1425年とされるが、画像だけから建物内での本来の見られ方まで断定しない。

作品情報

材質・技法
壁画(フレスコ)
所在地
オルヴィエート大聖堂の左側壁
位置づけ
画家が晩年に残した、現地で見られる聖母子像。

出典・画像について

画像:Gentile da Fabriano《オルヴィエート大聖堂の聖母子》/Photograph by Marcok, CC BY 2.5, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / CC BY 2.5(画像情報:2026-09-25 確認)
撮影: Marcok。壁画と周辺壁面の全景を縮小して表示しています。イタリア文化財制度の扱いには法域・用途による判断が残ります。
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