1425年
年齢不詳

クアラテージの聖母子せいぼし

画家 ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ →
The Madonna and Child with Angels (The Quaratesi Madonna) / ナショナル・ギャラリー(ロンドン、王室コレクションからの貸与)
分かれた祭壇画さいだんがの中心にあった、玉座の聖母子像。

何が描かれているか

聖母は玉座に座り、膝の幼子おさなごを抱える。左右には天使が顔をのぞかせ、尖った上端には父なる神の像がある。幼子の手の花はヒナギクのように見えると所蔵館は説明する。聖母の青い衣の裾は玉座の下まで広がり、左右の天使はその内側からこちらを向く。父なる神を描いた上の三角形部分も、作品本来の一部である。

作品の見どころ

幼子が持つ小さな花や、背後に掛けられた布の模様を見てみたい。ロンドンのナショナル・ギャラリーは、布に使われた銀が現在は変色していると説明する。銀を使った背後の布は変色しているため、今の色が制作当初のままとは限らない。模様の残る布、金の細工、聖母の衣を見比べると、異なる材料で重ねた装飾が分かる。

制作背景

1425年のクアラテージ祭壇画の中央板だった。祭壇画は分かれ、四人の聖人像はウフィツィ美術館、聖ニコラウスの物語を描く下段の板はワシントンなどに残る。この中央板は王室コレクションからロンドンのナショナル・ギャラリーに貸し出されている。フィレンツェのサン・ニッコロ・オルトラルノ聖堂の主祭壇を飾った。両脇の四聖人、下段の聖ニコラウスの物語と一体だったが、現在は分散している。現代の額縁と制作当初の画面を区別して眺めたい。

作品情報

材質・技法
板にテンペラ
展示
ロンドン・ナショナル・ギャラリー(L37、王室コレクションからの貸与)
位置づけ
クアラテージ祭壇画の中心に置かれた聖母子像。

出典・画像について

画像:Gentile da Fabriano《クアラテージの聖母子》/Photograph by Sailko, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / CC BY 3.0(画像情報:2026-09-25 確認)
撮影: Sailko。画像全体を縮小して表示しています。Royal Collection Trustの公式配布画像は使っていません。
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