ヴァッレ・ロミータ多翼祭壇画
画家 ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ →Coronation of the Virgin with Saints (Valle Romita Polyptych) / ブレラ美術館
複数の板を一つにつなぎ、聖母の戴冠と聖人を描いた祭壇画。
何が描かれているか
中央ではキリストが聖母の頭に冠を載せ、左右の板には聖人が一人ずつ立つ。多翼祭壇画は、複数の絵の板を一つの祭壇画として組み合わせたもの。現在の額縁は制作当時のものではない。中央の冠を授ける場面の上には光が広がり、周囲では天使が楽器を奏でる。左右の聖人は花のある草地に立つ。さらに上にも小さな板があり、
作品の見どころ
聖人の足元には小さな花が描かれ、中央の戴冠場面には金色の光と天使が集まる。一枚ずつ見ると離れていても、草地や金地が全体をつないでいる。ブレラ美術館によれば、聖人の名前は光輪に記されている。人物のきらびやかな衣と足元の草花を見比べると、遠くから見える金色の輝きと、近くで気付く自然の細部が同居している。
制作背景
ブレラ美術館は制作を1408年頃とする。ファブリアーノ近くのヴァルディサッソの修道院から伝わった。依頼主については説があり、所蔵館も仮説として示している。祭壇画は後に分かれ、主要な板は1811年に、残る小板は1901年に同館へ入った。現在まとまって見える姿を、そのまま制作時の姿と考えることはできない。領主キアヴェッロ・キアヴェッリが依頼したという説も、確定した事実ではない。
作品情報
位置づけ
聖母の戴冠を中心に複数の聖人を並べた多翼祭壇画。
出典・画像について
画像:Gentile da Fabriano《ヴァッレ・ロミータ多翼祭壇画》/Photograph by Francesco Bini (Sailko), CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons.
撮影: Francesco Bini (Sailko)。全景を縮小し、縮小画像と派生プレビューもCC BY-SA 4.0で提供します。イタリア文化財制度の扱いには法域・用途による判断が残ります。
間違いを見つけたら、教えてください →