何が描かれているか
湖畔でキリストが漁師ペトロとアンデレへ声をかけ、二人はひざまずいて応える。遠景ではヤコブとヨハネが舟を離れる別の瞬間が描かれ、召命の物語が前後に続く。
左右には15世紀の豪華な衣装を着た大勢の人物が並び、中央の出来事を見守る。遠くには山、湖、城壁の町が広がり、聖書の土地と同時代の肖像が同じ景観へ入る。
作品の見どころ
前景のキリストと漁師を空けた場所へ置き、群衆を左右に分ける。大勢の顔を描いても中心が埋もれず、鑑賞者は群衆の一員として召命を見届ける位置に立つ。
遠景の二度目の召命は人物を小さくして表される。近景と遠景を時間の順序にも使い、一枚の風景を左から右へ読むだけで、複数の出来事を追えるようにした。
制作背景
ヴァチカン美術館によれば、システィーナ礼拝堂のキリスト伝連作はペルジーノ、ボッティチェリ、ロッセッリ、ギルランダイオと各工房が担当し、1481〜1482年に制作された。
本作は前景にペトロとアンデレ、背景にヤコブとヨハネの召命を置く。肖像らしい人物が多いが、個々の名前には後世の提案も含まれるため、確実な同定として並べない。