三人だけの静かな時間。そのすぐ後ろには、遠くへ続く風景が開いています。
何が描かれているか
母が抱く幼子を、ヨセフがそばから見つめています。幼子は母の顔へ手を伸ばし、三人の視線と仕草が小さな輪をつくっています。周りに大勢の聖人や天使を置かず、家族の触れ合いへ目を向けた絵です。
作品の見どころ
三人を包む壁の右側には、丸い開口があります。その向こうの明るい空と町が、手前の静かな空間に奥行きを与えています。青、赤、緑の衣ははっきりした色ですが、顔や手の柔らかな光とつながり、人物を近くに感じさせます。
制作背景
ナショナル・ギャラリーは1500年頃と推定し、ジョルジョーネ作として所蔵しています。ただし、作者については別の見解も重ねられてきました。完成年が確実な作品ではありませんが、初期の宗教画で人物と風景をどう結びつけたかを見る、大切な比較例になります。
作品情報
作者・帰属
ジョルジョーネ作として所蔵館が掲載(帰属・共同制作に異説あり)
出典・画像について
画像:Giorgione《聖家族》/聖家族 — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
取得した配布画像の全体を比例縮小。色補正・作品内容の切り取りなし。
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