剣を持つ女性の足元に、切り落とされた首。勝利の後の、奇妙に静かな場面です。
何が描かれているか
ユディトは剣を下へ向け、ホロフェルネスの首に片足を置いています。旧約の物語では、町を脅かす敵将を彼女が討ち取ります。この絵が見せるのは、その激しい最中ではなく、すでに行動を終えた後の姿です。
作品の見どころ
むき出しの脚と剣の硬さ、薄い衣と背後の木の幹。異なる質感が、細長い構図の中で向き合っています。遠くの青い山と、うつむいた穏やかな顔を見てから足元へ戻ると、静けさと残酷さの隔たりがいっそう強く感じられます。
制作背景
エルミタージュは1504年以降の作品とし、もとは板に描かれたものをカンヴァスへ移したと記録しています。館の図録では、かつてラファエロ作とされていた歴史も紹介されています。作者をめぐる見方が変わってきたことも、ジョルジョーネの作品を辿る際の重要な背景です。
出典・画像について
画像:Giorgione《ユディト》/ユディト — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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