1506年
20代後半〜30代頃

ラウラ

画家 ジョルジョーネ →
Bildnis einer jungen Frau (Laura) / 美術史美術館(ウィーン)
「ラウラ」は確かな実名ではありません。背景の月桂樹が、この呼び名の手がかりです。

何が描かれているか

若い女性が、毛皮の縁取りのある赤い上着を少し開いています。背後には月桂樹の葉。白い薄布、肌、毛皮の柔らかさが、近い距離で描き分けられています。女性は正面から視線を合わせず、こちらの脇へ目を向けています。

作品の見どころ

輪郭りんかくを硬い線で区切らず、頬や首を暗い背景へなじませています。赤い布の鮮やかさと顔の穏やかな光が支え合い、存在感がありながら、人物の内面までは明かしてくれません。装いの意味を考える前にも、色と質感をゆっくり味わえます。

制作背景

裏面には、作者名、1506年という年、発注者ジャコモの名を記した16世紀の銘文があります。年代が不確かな作品の多い画家にとって、重要な手がかりです。「ラウラ」という通称は月桂樹のイタリア語ラウロに由来し、詩人ペトラルカの恋人に結びつける説もありますが、描かれた女性の身元が確定したわけではありません。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス(板に貼付)
所蔵
美術史美術館(ウィーン)
目録番号
GG 31

出典・画像について

出典:ラウラ:所蔵館・公的目録(2026-10-19 確認)
画像:Giorgione《ラウラ》/ラウラ — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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