1508年頃
20代後半〜30代頃

裸婦(壁画の断片)

画家 ジョルジョーネ →
La Nuda / アカデミア美術館(ヴェネツィア)
大運河沿いの建物を飾った壁画の断片。失われた大きな仕事を、かすかな色が伝えています。

何が描かれているか

ひどく傷んだ壁面に、裸婦の立ち姿が残っています。顔、胸、腕の赤みは見えますが、白く抜けた場所も多く、細部をすべて読み取ることはできません。これは未完成の絵ではなく、長い時間を経て残った壁画の一部です。

作品の見どころ

近づいて目を凝らすと、肌の明るさと影の差で体の丸みをつくっていたことが分かります。周囲の欠けた部分を想像だけで埋めるより、今残る色と筆の動きを追うと、外壁を飾った人物像の大きさや存在感へ思いを巡らせられます。

制作背景

1508年頃、ドイツ商人館フォンダコ・デイ・テデスキの大運河側に描かれたものです。館は、同年末の支払いをめぐる記録から装飾の完成時期を辿っています。1937年に壁から外され、現在は美術館で保存されています。ティツィアーノも別の側面を担当しましたが、装飾全体の意味を正確に復元することは困難です。

作品情報

材質・技法
フレスコ(壁から剝離)
所蔵
アカデミア美術館(ヴェネツィア)
目録番号
1034

出典・画像について

画像:Giorgione《裸婦(壁画の断片)》/裸婦(壁画の断片) — Giorgione / Sailko / CC BY-SA 4.0
画像の出典 / CC BY-SA 4.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
現存する壁画断片の写真。元の外壁全体ではありません。写真:Sailko / CC BY-SA 4.0。縮小版にも同じライセンスを適用。取得した配布画像の全体を比例縮小。色補正・作品内容の切り取りなし。
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