羊飼いの礼拝
画家 ジョルジョーネ →The Adoration of the Shepherds / ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
暗い洞窟の前の小さな礼拝と、明るい風景。左右の対照が、静かな祈りを深めています。
何が描かれているか
右の洞窟の前で、聖母マリアとヨセフが地面の幼子を見つめています。その前には、杖を持ち、粗末な衣を着た二人の羊飼い。大勢が集まる降誕図ではなく、最初に幼子のもとへ来た人たちの、近くて静かな礼拝が描かれています。
作品の見どころ
右側の岩場の暗さに対して、左側には水辺や家々、山の連なる明るい風景が開いています。聖母とヨセフの衣の輝きも、背景の影に支えられています。人物を見る時間と、遠くへ目を休める時間が、一枚の中でゆっくり切り替わります。
制作背景
以前の所蔵者にちなみ「アレンデールの降誕」とも呼ばれます。ナショナル・ギャラリーは1505〜1510年頃とし、現在はほぼ一致してジョルジョーネ作と認められていると説明しています。《東方三博士の礼拝》と見比べると、同じ幼子への礼拝を、人数や風景の使い方で変えたことが分かります。
出典・画像について
画像:Giorgione《羊飼いの礼拝》/羊飼いの礼拝 — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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