子どもをめぐる裁判の緊張と、奥へ広がる穏やかな風景が同居しています。
何が描かれているか
高い玉座のソロモン王の前に、二人の女性と剣を持つ男がいます。一人の幼子を自分の子だと訴える二人に、王が子を二つに分けよと命じ、本当の母を見極める物語です。足元の子どもと人々の身振りが、裁判の切迫した場面を伝えています。
作品の見どころ
物語の中心は手前にありますが、絵の上の大きな部分を占めるのは木と空です。人々の明るい衣を辿った後、木陰や遠景へ目を移すと、出来事から少し距離を置いて眺める感覚も生まれます。王を右へ寄せた配置は、対作品《モーセの火の試練》とは逆になっています。
制作背景
二枚はかつてジョヴァンニ・ベッリーニ作としてウフィツィに入り、後にジョルジョーネへと帰属が変わりました。文化財総目録は本作を1505〜1508年頃とし、年代や協力者の問題を紹介しています。二枚が確実に同じ年に、すべて一人で描かれた、とまでは断定できません。
作品情報
作者・帰属
ジョルジョーネ作として所蔵館が掲載(帰属・共同制作に異説あり)
出典・画像について
画像:Giorgione《ソロモンの審判》/ソロモンの審判 — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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