右奥の騎士と竜は、後世の追加。夕景の美しさと、修復の歴史をあわせ持つ絵です。
何が描かれているか
岩や木々に囲まれた前景に、二人の男性がいます。一人は相手の脚へ身を寄せ、奥には水辺と遠い町が見えます。館は、この二人を聖ロクスとその介抱者とする可能性を示していますが、場面の意味は確定していません。
作品の見どころ
近くの暗い岩から、遠くの淡い光へ。距離とともに色が弱まり、風景が空へ溶けていきます。人物の名前が分からなくても、この光の移り変わりを目で辿れます。題名は《日没》ですが、館は夕方とも朝ともとれる風景と説明しています。
制作背景
1930年代に再発見された時点で絵は傷んでおり、その後、何度も修復されました。右奥の聖ゲオルギウスと竜、湖の怪物は、損傷を覆うために加えられた部分です。細部をすべてジョルジョーネの考案とせず、元の部分と後世の手を区別して見る必要があります。
出典・画像について
画像:Giorgione《日没》/日没 — Giorgione / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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