眠れるヴィーナス
画家 ジョルジョーネ →Schlummernde Venus / アルテ・マイスター絵画館(ドレスデン)
眠る体の曲線が、遠くの丘へ続いていく。人物と風景を一つに結びつけた神話画です。
何が描かれているか
ヴィーナスが右腕を頭の下に置き、目を閉じて横たわっています。白い布と赤い寝具の向こうには、緑の丘や遠い山、建物が広がっています。女神を示す大きな持ち物はなく、眠る姿と風景が絵の大部分を占めています。
作品の見どころ
腕から胸、腹、脚へ続く緩やかな線は、背後の丘の輪郭とも響き合っています。白い布の細かな折れ目は、肌の滑らかさを引き立てます。体と風景を別々に見るときと、一続きの線や色として眺めるときとで、絵の静けさの感じ方も変わってきます。
制作背景
1525年の記録は、ジョルジョーネが描き始め、ティツィアーノが完成させたと伝えています。ただし所蔵館は、修復を重ねた現状から、担当箇所を確実に区別することはできないと説明しています。足元にはもとキューピッドもいましたが、傷みが激しく、1837年に草地の色で塗りつぶされました。
出典・画像について
画像:Giorgione / Titian《眠れるヴィーナス》/眠れるヴィーナス — Giorgione / Titian / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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