1317〜1325年頃
50代頃

聖フランチェスコの死と聖痕の確認(バルディ礼拝堂)

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ →
Morte di san Francesco e verifica delle Stimmate / サンタ・クローチェ聖堂、バルディ礼拝堂(フィレンツェ)
横たわる聖人へ顔や手を近づける人々。欠けた壁面の中にも、それぞれの動作が残っています。

何が描かれているか

横たわる聖フランチェスコを、修道士しゅうどうしや聖職者たちが囲んでいる。顔を近づける人、手に触れる人、立って見守る人が並ぶ。上空には、聖人の小さな魂を運ぶ天使たちが描かれている。
聖人の死と、身体に残る聖痕を確かめる出来事を一つの場面にした壁画である。聖痕とはキリストの傷と同じ場所に現れる傷のことをいう。右寄りの人物は、聖人の脇の傷を調べている。

作品の見どころ

まず横たわる身体の長い線から、頭の周囲の顔へ目を移したい。近づいた顔や手が小さなまとまりを作る。立つ人々とひざまずく人々を比べると、同じ死に向き合う姿にも違いが見える。
この図版では大きく色の失われた部分が、人物や背景を横切っている。欠損とともに、壁画がたどった時間も眺めたい。

制作背景

サンタ・クローチェ聖堂のバルディ礼拝堂にある。管理者は壁画群をジョットと工房の制作とし、1317〜1325年の範囲で紹介する。
掲載するのは2026年9月の修復完了より前に公開された図版である。修復後の写真と区別し、この図版に残る身振りと表情を見たい。

作品情報

材質・技法
フレスコ、壁
所蔵
サンタ・クローチェ聖堂、バルディ礼拝堂(フィレンツェ)
位置づけ
後年の礼拝堂装飾・死を囲む人々
作者
ジョットと工房
制作年の扱い
管理者目録の1317〜1325年を採用。各場面の厳密な制作年は確定しない。
図版の状態
2026年9月の修復完了前に公開された図版

出典・画像について

ジョットと工房。管理者目録の制作期間を採用。掲載は2011年公開の修復前図版。
画像:Giotto di Bondone e bottega《聖フランチェスコの死と聖痕の確認(バルディ礼拝堂)》/聖フランチェスコの死と聖痕の確認(バルディ礼拝堂) — Giotto di Bondone e bottega / Web Gallery of Art / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-07 確認)
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。 2011年に公開された修復前の図版です。
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この画家について本で読む

イタリア・ルネサンス美術館
松浦 弘明 著 / 東京堂出版
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