1303〜1305年頃
30代後半頃

黄金門でのヨアキムとアンナの出会い

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ →
Incontro di Gioacchino e Anna alla Porta Aurea / スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)
門の前で頬を寄せる二人。手と顔の近さから、再会の場面をたどれます。

何が描かれているか

城門の前で、ヨアキムとアンナが抱き合い、顔を寄せている。二人は聖母マリアの両親として伝えられる人物である。背後では女性たちが見守り、左端には杖を持った人物が立つ。
大きな門のアーチと、その手前の橋が場所を示す。二人の身体は重なるが、こちらへ向けた顔や相手の頬を支える手は見える。再会は、人物の名前だけでなく身振りからも読み取れる。

作品の見どころ

顔が接するところから、肩へ回された腕を追いたい。淡い赤と黄土色の衣が一つのまとまりになり、並んで立つ女性たちの垂直な姿と違う、二人の親密さを感じさせる。
人物の周りには青い空と明るい壁が広がる。門の大きな輪郭りんかくを見た後で顔へ戻ると、小さな接吻が画面の中心になっていることに気づく。建物と人の動作が、同じ場面の中で結びついている。

制作背景

パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂で、聖母の生涯へ続く壁画の一場面である。礼拝堂の壁画群は1303〜1305年頃に描かれた。
右側の黒い衣の女性には複数の象徴的な解釈があり、所蔵館も一つに確定していない。意味を決めつけず、顔の一部を隠す姿と、二人の開かれた抱擁を見比べることから始めたい。

作品情報

材質・技法
フレスコ、壁
寸法
約208 × 220 cm
所蔵
スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)
位置づけ
聖母の両親の物語・抱擁と建築

出典・画像について

制作年は壁画群の1303〜1305年頃という範囲。各場面の厳密な年・制作順は確定しない。
画像:Giotto di Bondone《黄金門でのヨアキムとアンナの出会い》/黄金門でのヨアキムとアンナの出会い — Giotto di Bondone / Web Gallery of Art / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-07 確認)
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