1303〜1305年頃
30代後半頃

ラザロの蘇生

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ →
Resurrezione di Lazzaro / スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)
左で手を上げるキリストと、布に包まれたラザロ。人々の反応から奇跡の場面を読めます。

何が描かれているか

左のキリストが手を上げ、右では死者を包む布を巻いたラザロが立っている。足元には二人の女性がひざまずき、周囲には顔を寄せる人々が集まる。手前の人物は、墓の石を動かしている。
『ヨハネによる福音書』の、死んだラザロをキリストが呼び戻す物語である。所蔵館は、足元の二人をラザロの姉妹マルタとマリアとして説明する。布を解く動作も見える。

作品の見どころ

キリストの伸ばした手と、ラザロの直立する身体を見比べたい。間に顔が集まり、驚く、近づく、手を上げるといった違う動きが見える。奇跡は周りの反応からも伝わる。
右には鼻のあたりを衣で覆う人物がいる。所蔵館はこれを死者の臭いへの反応と読む。抽象的な奇跡のしるしに加え、身体で受け止める動作があることに、この場面の具体性を感じられる。

制作背景

1303〜1305年頃のスクロヴェーニ礼拝堂の壁画で、キリストの生涯の一場面である。墓から人が立ち上がる出来事を示す。
岩の斜面と青い空は、群衆の後ろに広がる。細かな表情だけでなく、左右のキリストとラザロ、その間をつなぐ人々の配置を追うと、画面の組み立ても読める。

作品情報

材質・技法
フレスコ、壁
寸法
約203 × 217 cm
所蔵
スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)
位置づけ
公生涯・奇跡に向き合う群像

出典・画像について

制作年は壁画群の1303〜1305年頃という範囲。各場面の厳密な年・制作順は確定しない。
画像:Giotto di Bondone《ラザロの蘇生》/ラザロの蘇生 — Giotto di Bondone / Web Gallery of Art / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-07 確認)
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この画家について本で読む

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