何が描かれているか
女性は白い上着と脚を包む衣服を着け、腰の帯と短い上着に金色が見える。
緑の長椅子、白い枕、暗い背景は《裸のマハ》と似ているが、衣服の厚みと細かな筆触が身体の輪郭を別の形にする。視線と腕の位置は共通している。
作品の見どころ
衣服を足した同一画像の別版ではなく、布が増えることで色と筆づかいの見どころが変わる。
《裸のマハ》では肌と寝具の大きな面が中心になるのに対し、こちらでは白、金、緑の衣服が細かな動きを作る。二作品の詳しい注文事情は確定していない。《裸のマハ》と同じ順序で、顔、腕、身体、長椅子を見比べると、衣服によって輪郭と色のリズムがどう変わるか分かる。二作を優劣で分けず、同じ姿勢を別の絵画として組み直した点を見る。衣服の細かな色の切り替わりにも注目したい。
制作背景
カンヴァスに油彩、95×188センチで、プラド美術館が目録番号P00741として所蔵する。
《裸のマハ》との対作品で、こちらが後から描かれた可能性が高い。ただし、制作順と注文主を確定事項として結び付けない。