何が描かれているか
六人の女性が布を広げ、その上に人物やロバのような姿が浮かんでいる。暗い背景の中に、明るい布と顔、空中の身体が現れる。現実の一場面なのか夢なのか、はっきり区切れない光景である。
これは『ディスパラテス』と呼ばれる版画の一つである。ゴヤ財団は、布で人を跳ね上げる遊びを思わせる構図を説明する。ただし、何を風刺しているかについて、一つの意味が確定しているわけではない。
作品の見どころ
布の下から上へ目を動かすと、人物の姿が空中でばらばらの向きになる。一方、下の女性たちは輪になってつながる。この二つの動きと、奥行きの分かりにくい暗闇が、不思議な印象を強める。
画面を具体的に見ることと、寓意を決めることは分けておきたい。財団は当時の説明が乏しく、解釈が複数あるとする。後世の題名や順序だけから、作者の意図を一つに絞ることはできない。
制作背景
NGAは原版を1816年以降と記載し、掲載する紙を1854〜1863年頃に死後に刷られた試し刷りとする。ゴヤの生前の刷りや、1864年の最初の刊行版そのものとして紹介しない。
財団によれば、最初に18図が1864年に刊行され、さらに4図が後から公表された。今見る一枚の番号や並びは、制作時の順序とは限らない。未刊の仕事が後世に伝わる過程も含めて見る作品である。