1827年頃
80〜81歳頃

ボルドーのミルク売り娘

掲載画家 フランシスコ・デ・ゴヤ
La lechera de Burdeos / プラド美術館(マドリード)
ゴヤへの帰属には異論があります
プラド美術館はゴヤ作として所蔵し多数の研究者も支持しますが、ロサリオ・ワイス作とする説もあります。
青灰色の衣を着た女性が半身で描かれ、顔を少し下へ向けている。晩年のゴヤを暗い《黒い絵》だけで終わらせず、青、灰、白の軽い筆触を見るための作品である。一方で、作者をロサリオ・ワイスとする異論も残る。

何が描かれているか

女性は身体を斜めにし、頭へ布を巻き、暗い髪をのぞかせる。背景と衣服の境界は細い輪郭りんかく線で閉じられず、青、灰、白、黒の広い筆触が重なる。
顔と首元は比較的細かく、周囲の空気と衣は柔らかくほどけるように見える。

作品の見どころ

人物を説明する小道具より、色と筆の置き方が画面を支える。若い時期の《日傘》の明るさとは異なるが、《黒い絵》から想像される重い暗さとも違う。
生涯を一方向の変化にせず、晩年にも明るい色と軽い表面を試していた可能性を見せる。顔の比較的細かな描写から、衣服の大きな筆触、輪郭のほどける背景へ視線を広げると、人物が色の中から現れる過程を感じられる。作者帰属の議論とは分けて、まず現在の画面に残る筆づかいを見る。

制作背景

1827年頃のカンヴァスに油彩ゆさいで、74×68センチ。プラド美術館が目録番号P002899としてゴヤ作とし、多数の研究者もその帰属を支持する。
一方でロサリオ・ワイス作とする説もあるため、本文とクレジットでは「疑いなくゴヤ作」と断定しない。

作品情報

寸法
74 × 68 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
プラド美術館
目録
P002899

出典・画像について

画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Francisco de Goyaボルドーのミルク売り娘》/Attributed to Francisco de Goya, Museo Nacional del Prado, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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