1794年
47〜48歳

狂人の庭

画家 フランシスコ・デ・ゴヤ
Corral de locos / メドウズ美術館(ダラス)
高い壁に囲まれた中庭へ人々が集まり、上から落ちる光が中央の身体だけを照らす。小さな画面なのに、逃げ場のない空間の高さと狭さが強く感じられる。病後のゴヤを語る作品だが、難聴だけを暗さの原因にしない。

何が描かれているか

半裸または裸の人々が、座る、立つ、組み合うなど異なる動きを見せる。
周囲の壁は人物よりはるかに高く、上部の明るい開口へ向かって狭まる。光は空間全体を照らさず、中央の人物群と地面の一部へ集中する。

作品の見どころ

大きな事件を説明するのではなく、閉鎖された場所にいる複数の身体を、遠くから見下ろすような距離で描いている。
個々の人物の病名や理由を推測するより、高い壁、届かない光、密集する身体がどう圧迫感を作るかを見るとよい。画面上の開口部から光の筋を下へたどり、中央の身体、周囲の高い壁へ視線を広げると、狭さと高さを同時に感じられる。人物を個別に説明しすぎないことが、この空間の圧迫感を保つ。明るい中心と閉じた周囲の落差も見どころになる。

制作背景

1794年、錫板に油彩ゆさいで描かれた43×32センチの作品で、メドウズ美術館が目録番号MM.67.01として所蔵する。
1794年1月7日付の書簡で、ゴヤはサラゴサでこのような場面を目撃したと記している。作品自体はカディス滞在中に制作された。

作品情報

寸法
43 × 32 cm
材質・技法
錫板に油彩
所蔵
メドウズ美術館
目録
MM.67.01

出典・画像について

出典:Fundación Goya en Aragón 作品ページ2026-09-08 確認)
画像は館の現在の商用不可ダウンロードではなく、Wikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Francisco de Goya狂人の庭》/Francisco de Goya, Meadows Museum, SMU, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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