1625年頃
40代前半頃

リュートを持つ少年

画家 フランス・ハルス →
Boy with a Lute / メトロポリタン美術館
楽器を手にした少年の表情と、演奏の気配を描く。

何が描かれているか

若い演奏者がリュートを抱え、こちらを向いている。リュートは弦を指ではじいて音を出す楽器で、丸みのある胴が画面の下に大きく見える。そばには杯や果物もあり、音楽と飲食を楽しむ場を思わせる。少年の名は分かっていない。メトロポリタン美術館は、特定の人物の記念肖像ではなく、当時好まれた音楽家の人物像と説明する。

作品の見どころ

顔、手、楽器の曲線を順に追うと、演奏を始める直前のような親しみやすさが伝わる。黒っぽい背景が顔と手を明るく見せ、楽器の木の色に目を誘う。杯を逆さに見せる身振りにも、宴の終わりや冗談を思わせる遊びがある。音は絵から聞こえないが、手の位置や人の目線を見ることで、絵の外にいる相手とのやりとりが想像できる。

制作背景

所蔵館は制作を1625年頃とする。ハルスは笑う人、飲む人、楽器を持つ人など、日常的な行為を一人の姿に凝縮した絵を描いた。個人の名前を記録する肖像とは違い、見る人は表情から場面を考える。この作品でも楽器だけでなく、少年がこちらに何を伝えようとしているかが鑑賞の中心になる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館(14.40.604)

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Frans Hals《リュートを持つ少年》/The Metropolitan Museum of Art / CC0
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
CC0画像。
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