1616年
30代前半頃

聖ゲオルギウス市民隊士官の宴会

画家 フランス・ハルス →
Banquet of the Officers of the St George Civic Guard / フランス・ハルス美術館
市民隊の士官たちを、にぎやかな宴席の一瞬に描く。

何が描かれているか

食卓を囲むのは、ハールレムの聖ゲオルギウス市民隊の士官たちである。市民隊は町の防衛や秩序を担った市民の組織だった。中央では杯を持つ人物がこちらへ向き、周囲の隊士も互いに顔を向けたり話したりする。白と赤の飾り帯、立派な衣服、大きな旗は、彼らの役割と誇りを伝える。単なる宴会の記録ではなく、任期を終えた隊士たちの記念肖像である。

作品の見どころ

人物を一列に並べず、席の向きや身振りに変化を付けている。杯を掲げる手、隣へ振り返る顔、見る人へ向けた視線が重なり、今まさに会話が続いているように見える。暗い室内の中で白い襟と赤い飾り帯が目を引き、端から端へ視線を運ぶ。集団肖像なのに一人ひとりの存在感が薄れず、皆で過ごす時間も感じられるところが面白い。

制作背景

所蔵するフランス・ハルス美術館は1616年の作品とし、描かれた士官たちは在任の終わりに集まったと説明する。ハルスはハールレムで活動し、この絵によって大きな集団肖像を描く力を示した。後年にも同じ市民隊を描くが、そのたびに人物の配置や視線のつながりを変えている。初期のこの作品では、祝いの活気が画面全体を満たす。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
フランス・ハルス美術館(os I-109)

出典・画像について

出典:フランス・ハルス美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Frans Hals《聖ゲオルギウス市民隊士官の宴会》/The Yorck Project / Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-26 確認)
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